ヒトiPS細胞から硝子軟骨の作製
京都大学CiRAなどの研究グループは、ヒトiPS細胞由来軟骨細胞から足場材を使わずに軟骨組織を作製する培養法を確立。ヒトiPS細胞から、軟骨細胞を誘導し、さらに硝子軟骨の組織を作製し、マウス、ラット、ミニブタへの移植によりその安全性と品質についての確認を行った。iPS細胞由来軟骨細胞の関節軟骨損傷患者さんへの移植再生治療に向けた安全性、有効性確認の第一歩となる。
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セシウムと結合し植物への取り込みを抑制する化合物を発見
理化学研究所環境資源科学研究センターの研究グループは、植物の高濃度セシウムに対する耐性を高める化合物「CsTolen A」を発見し、この化合物がセシウムに選択的に結合し、植物のセシ
ウム取り込みを抑制することを明らかにした。農作物への放射性セシウム移行を低減する技術の開発につながるもの。
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雄同士の求愛は遺伝的素因と社会環境の影響で起きる
東北大学大学院生命科学研究科の研究グループは、雄が雌に求愛しなくなり、雄に求愛するようになるfruitless変異体を隔離し単独で育てると、同性への求愛が抑制されることを見い出した。さらに、視覚映像を雄バエに見せ、それに求愛させるバーチャルリアリティー実験に成功した。遺伝的素因と社会経験が協調して脳の働きを制御することを明快に示した。
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(協力:科学新聞社)